Close-up 脳卒中の装具療法
長下肢装具と運動療法
辻本 直秀
1
Naohide TSUJIMOTO
1
1西大和リハビリテーション病院リハビリテーション部
キーワード:
重度片麻痺
,
歩行トレーニング
,
長下肢装具
,
短下肢装具への移行
Keyword:
重度片麻痺
,
歩行トレーニング
,
長下肢装具
,
短下肢装具への移行
pp.826-830
発行日 2022年7月15日
Published Date 2022/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551202736
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はじめに
脳卒中治療ガイドラインにおいて,歩行の再獲得をめざすうえで,早期から下肢装具を使用することが強く推奨されている1).なかでも,高い下肢の支持性が得られる長下肢装具(knee ankle foot orthosis:KAFO)は,重度片麻痺例に対して積極的な歩行トレーニングを実践するための有益なツールとされ1〜6),歩行自立度の改善を促進させる効果が期待されている5,6).このKAFOの効果を最大限発揮させるためには,理学療法士が装具自体の機能特性はもちろん,歩行のバイオメカニクスや神経基盤の理解に基づくトレーニング方法を立案できることが重要となる.そこで,本稿では重度片麻痺例に対するKAFOを使用した歩行トレーニングの概要と実際について述べる.
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