Japanese
English
特集 社会参加の障壁となるもの
移動支援から考える障害者の社会参加の障壁
Barriers to social participation of persons with disabilities in view of mobility support
根本 洸介
1
,
山根 則子
1
,
佐藤 早苗
1
Kosuke Nemoto
1
,
Noriko Yamane
1
,
Sanae Satou
1
1神奈川区社会福祉協議会移動情報センター
1Yokohama City Kanagawa Ward Council of Welfare Mobility Information Center
キーワード:
障がいがあっても行きたい所へ行ける自由
,
移動情報センターの役割
,
障がいがあっても社会とつながれる保障
Keyword:
障がいがあっても行きたい所へ行ける自由
,
移動情報センターの役割
,
障がいがあっても社会とつながれる保障
pp.733-738
発行日 2020年8月10日
Published Date 2020/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202008
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はじめに
社会参加は,広義な捉え方では,さまざまな手段を尽くして社会とのやり取りが可能となることであり,狭義な捉え方では,「別の場所での活動」「所属社会における他人(家族以外)との主体的なかかわり合いのある生活への参加」と考えることができる.技術の進歩はさまざまなソーシャルネットワーキングサービスを普及させ,在宅生活をしながらも必要時に社会とつながる手段を確立させた.しかし,身体の移動を通した「人と人,顔と顔を合わせる」という社会参加を不要にしたわけではない.「外出した先に求められる役割・居場所」は,時には障害者の「生きがい」,「やりがい」につながるだけではなく,心身機能や健康の維持・増進の手段としても検討されるべきである.
本稿では,横浜市における神奈川区移動情報センター(以下,当センター)の取り組みから,身体障害者を中心に移動を伴う社会参加支援とその障壁の改善について述べる.
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