General and Specialist
解決されなければならない障壁
泉 孝英
1
Takateru Izumi
1
1京都大学胸部疾患研究所第2内科
pp.103
発行日 1992年2月15日
Published Date 1992/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900335
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"generalist"この言葉の日本語訳,適切に要約をされた日本語を見いだすことは困難である."一定集団の人々の健康管理と病気の管理・治療に公的責任をもって対応しうる責任感と責任のある医師"ということである."specialist",特定の臓器あるいは病気について高度な知識と技能を有する専門医師である.
"人々の日常の健康管理,病人の日常の管理・治療はgeneralistが担当し,患者は定期的に,あるいは必要時に,specialist (consultant physician)を受診し,generalistとspecialistの緊密な連携のもとに,無駄なく人々の健康管理・病気の治療が行われる"という体制は,英国・北欧など社会保障として医療保障が行われている国々における医療の基本である.私自身,社会保障下での医療のあるべき姿として高く評価している.わが国で,このようなgeneralist,specialist体制を実現するためには,解決されなければならない,解決できそうもない,いくつかの大きな障壁がある.
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