巻頭言
この原稿が掲載されるころには
小林 毅
1
1日本医療科学大学保健医療学部リハビリテーション学科作業療法学専攻
pp.617
発行日 2020年7月10日
Published Date 2020/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201982
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編集部から「巻頭言」の依頼を受けたときには,「何を書こう」,「あれを書こう」など,過去の「総合リハビリテーション」を取り出しながら,あれこれと思いをはせ巡らせていた.
2020年は,国内が「オリンピック・パラリンピック・イヤー」として,華やかな雰囲気の中で年が明けた.その一方では,厚生労働省から「中華人民共和国湖北省武漢市における原因不明肺炎の発生について(令和2年1月6日(月))」1)が報道関係者宛に発信されている.1月31日未明(日本時間)には,世界保健機関(WHO)の緊急委員会が「中華人民共和国湖北省武漢市における新型コロナウイルス関連肺炎に関する世界保健機関(WHO)の緊急事態宣言」2)を発表したことを厚生労働省が公表している.その後,「国内初の新型コロナウイルスのヒト—ヒト感染事例」(国立感染症研究所)3)として3例が報告されたのは,2020年2月26日であった.「新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について(令和2年4月13日版)」4)によれば,国内のPCR検査陽性者は7,255名であり,入院治療を要する者等は6,354名,「新型コロナウイルス感染症の国内発生動向(厚生労働省)」5)を見ると,3月下旬から明らかに急増していることは,周知のことである.
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