口絵
"あのころ"
pp.1-6
発行日 1957年1月10日
Published Date 1957/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662201324
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井上なつゑさんと云えば,看護関係者にはあまりに有名な先輩である.その一生を本当に看護の仕事に生きて来た人である 又保健婦にとっては初代の保健婦協会長であり,殊更になじみ深いものがあると思う.現在は医療婦人友の会を組織して,看護関係者の老後の安定,保障制度の確立等の問題について広く与論を起しており,海外との連絡も密にして看護協会への側面的な協力は大きい.「思い出話」をお伺いして見る.
「私はもう現在でも,現役のようにみな様にお逢い致しますし,あちらこちらに歩いていますから,思い出と云つても…….私は英国にいて,英国の保健婦さんと家庭訪問しておりましたが,本当に英国の保健婦はよく出来ていたと思います.縦,横相互の連絡が,実によく行われています.赤ちやん一人の幸福の為にあらゆる機関が連絡している.チームワークがよくとれているのですね.日本はまだまだその点不充分だと思います.相互の連絡が保健婦の仕事を伸ばして行く課題とも云えると思います.
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