書評
吉尾雅春 編「症例で学ぶ脳卒中のリハ戦略[Web動画付]」
原 寛美
1
1東京リハビリテーションセンター世田谷
pp.344
発行日 2019年4月10日
Published Date 2019/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201608
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脳卒中のリハビリテーションに携わっていて,日々感じていることがある.それは脳卒中患者さんの障害像はすべからく異なっており,定型化されたパターンで予後を論じることは困難であるという点である.さらに,進化してきているリハビリテーション医療・医学の知見と方法論を導入することで,障害像への新しい援助の介入が可能となってきている点である.
本書籍の編集者の吉尾雅春氏(千里リハビリテーション病院・副院長)は,理学療法士として長らく臨床における実績を積んだ後に,札幌医大解剖学第二講座に在籍して神経系を含めた解剖学的知見を修得し,キャリアアップをされている.本書においてはその経験がいかんなく発揮されており,現在の千里リハビリテーション病院において指導している後進の手で執筆されている.
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