書評
佐々木淳 編「在宅医療カレッジ—地域共生社会を支える多職種の学び21講」
辻 哲夫
1
1東京大学高齢社会総合研究機構
pp.312
発行日 2019年4月10日
Published Date 2019/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201603
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本書は,医療法人社団悠翔会理事長の佐々木淳医師が主催して行われている研修会「在宅医療カレッジ」のこれまでの講義のエッセンスを「地域共生社会を支える多職種の学び」との副題でまとめたものである.報道キャスター,記者として各方面で活躍し,自らの両親の介護に向き合った経験を持つ町亞聖さんを学長に迎えたことからわかるように,利用者(当事者)本位を基本理念において,最前線で活躍中の多彩な教授陣からのオリジナリティのある実践に裏打ちされた濃い内容の講義がコンパクトにまとめられており,あっという間に読了した.
第Ⅰ部「認知症ケアの学び」,第Ⅱ部「高齢者ケアの学び」,第Ⅲ部「地域共生社会の学び」の3部構成で21の講義が編集されている.それぞれを丁寧に紹介できないのが残念だが,ここでは各講義の語りから印象的なフレーズを引用し,順次つなぐ形で内容をお伝えしたい.
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