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特集 リハビリテーション・介護領域におけるICTの活用
高齢者自身がICTを活用する—地域高齢者活躍支援のこれから
Practical ICT use for senior citizens-Support for their activities near future
堀池 喜一郎
1
Kiichiro Horiike
1
1NPO法人シニアSOHO普及サロン・三鷹
1NPO Senior SOHO Salon Mitaka
キーワード:
高齢者活躍支援ICT
,
ソーシャルネットワーキング
,
セルフメディケーション
,
日本版CCRC
Keyword:
高齢者活躍支援ICT
,
ソーシャルネットワーキング
,
セルフメディケーション
,
日本版CCRC
pp.1071-1076
発行日 2016年12月10日
Published Date 2016/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552200790
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はじめに
筆者は今年,後期高齢者の仲間入りをした.
老人は苦虫をかみつぶした顔をして終活を考えていればよいという人もいるようだ.しかし筆者はその逆でとても楽しく過ごしている.昨年直腸がんを発症し,生まれて初めて入院し手術を受けた.そこでリハビリテーションを兼ねて体を動かすべく茨城・笠間に滞在小屋付きの畑を借り,4月から18種の野菜を栽培し,料理も自分でしている.そして現在,東京・三鷹と茨城・笠間の2地域居住をして双方の地域活動にかかわっている.
笠間では酒蔵と農家がタイアップした酒米の会に参加しており,先日は大勢の老若男女とイネカリをして楽しい交流会があった.この感想をブログに書きフェイスブックにシェアをする.1,300人の友達が見るので毎日40通ほどの意見交換ができる.心身ともにリハビリテーションを楽しむニコニコ老人である.
リハビリテーションケアのレセプターの立場である筆者が昨年度に幸い「高齢者活躍支援」の研究会などに参加し,さらには高齢者が「自らICTを活用して楽しむ実証実験」に参加できた.その経験から「これからの高齢者“活躍”支援」について論じたい.
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