連載 目標を設定した在宅リハビリテーション
呼吸機能障害
北川 知佳
1
1長崎呼吸器リハビリクリニックリハビリテーション科
キーワード:
呼吸機能障害
,
呼吸リハビリテーション
Keyword:
呼吸機能障害
,
呼吸リハビリテーション
pp.931-934
発行日 2016年10月10日
Published Date 2016/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552200746
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呼吸機能障害をもった患者さんに対する在宅リハビリテーションとは
呼吸機能障害をもつ患者は,慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease;COPD),間質性肺疾患などの慢性呼吸器疾患だけでなく,筋萎縮性側索硬化症,筋ジストロフィー症などの神経筋疾患や重度心身障害児など疾患は多岐にわたり,重症度もさまざまである.
呼吸機能障害に対する呼吸リハビリテーションの目的は,呼吸困難などの自覚症状の改善,運動耐容能(身体活動量)の向上,家族を含めた自己管理能力の向上,急性増悪の予防である.慢性呼吸器疾患患者は,急性増悪などで入院を余儀なくされ,徐々に身体機能が低下していく場合が多い.できるだけ身体機能を維持向上することは,急性増悪を予防し,入院期間の減少,受診回数の減少などの効果が得られる1).
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