Japanese
English
調査
呼吸リハビリテーションを行った重症post COVID-19例の治療成績と後遺障害
The discharge outcome after inpatient pulmonary rehabilitation for post severe or critical COVID-19 patients
冨士井 睦
1
,
岡野 生也
2
,
柴田 八衣子
2
,
菊川 桂樹
2
,
岡崎 直子
2
,
大串 幹
1
,
陳 隆明
3
Mutsumi Fujii
1
,
Ikuya Okano
2
,
Yaeko Shibata
2
,
Keijyu Kikugawa
2
,
Naoko Okazaki
2
,
Miki Ohgushi
1
,
Takaaki Chin
3
1兵庫県立リハビリテーション中央病院リハビリテーション科
2兵庫県立リハビリテーション中央病院リハビリ療法部
3社会福祉法人兵庫県社会福祉事業団総合リハビリテーションセンター
1Department of Physical Medicine and Rehabilitation, Hyogo Rehabilitation Center
2Department of Rehabilitation Medicine, Hyogo Rehabilitation Center
3Hyogo Rehabilitation Center
キーワード:
COVID-19後のリハビリテーション
,
呼吸リハビリテーション
,
後遺障害
,
long COVID
,
肺活量
Keyword:
COVID-19後のリハビリテーション
,
呼吸リハビリテーション
,
後遺障害
,
long COVID
,
肺活量
pp.207-212
発行日 2023年2月10日
Published Date 2023/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202755
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要旨 [背景]新型コロナウイルス感染症(coronavirus disease 2019:COVID-19)の重症例に対する呼吸リハビリテーションの治療成績と残存障害に関する本邦からの報告はまれである.[対象と方法]当院で2020年5月〜2022年1月までに入院リハビリテーションを行った重症COVID-19後患者20例の入退院時の日常生活自立度評価,両下肢の除脂肪量,肺活量予測値,抑うつ状態について評価した.また退院時の残存症状を後遺障害として後方視的に検討した.[結果]退院時は全例で酸素不要で日常生活動作自立に至った.また両下肢の除脂肪量,予測肺活量,抑うつの状態は入院時より統計学的有意に改善した.しかし発症から平均93.2±33.7日後の自宅退院時にも肺の拘束性障害(68%),易疲労性(息切れや倦怠感)(35%),咳の出やすさ(30%),睡眠障害(25%),うつ症状(20%)が残存した.[結語]重症COVID-19後には運動耐容能の低下が残存しやすく,この点を意図した呼吸リハビリテーションについて考察を加えて報告する.
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