特集 小児在宅医療をすすめるために
小児在宅医療総論 日本の小児在宅医療の現状
前田 浩利
1
1はるたか会
キーワード:
小児保健医療サービス
,
医学史(1601-現在)
,
医療的ケア
,
在宅医療
,
地域包括ケアシステム
Keyword:
Child Health Services
,
History, Modern 1601-
pp.901-907
発行日 2022年8月1日
Published Date 2022/8/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2022281555
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
▼小児在宅医療はNICU満床問題を契機に必要性が注目され、社会に浸透してきた。▼その基盤には高齢の要介護者の増加による地域包括ケアと在宅医療の普及がある。▼対象となる子どもは、「医療的ケア児」とよばれ、生活するために日常的に医療が必要である。▼日常的に医療が必要であるということはわが国では「障害」とされていなかったため、地域での支援のしくみが整っておらず、社会資源も非常に少なかった。▼2021年成立の医療的ケア児支援法により、地域での医療的ケア児支援は急速に整備されつつある。▼医療的ケア児の支援を整備することで、成人の在宅医療でも、十分カバーされていない、胃瘻、気管切開、人工呼吸器の患者の対応がすすみ、地域包括ケアが進化する可能性がある。
Copyright© 2022 SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.