Japanese
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実践講座 論文に多用される多変量解析法・2
関連を探る
How to examine relationships between variables
奥田 千恵子
1
Chieko Okuda
1
1横浜薬科大学医療統計学
1Section of Medical Statistics, Yokohama College of Pharmacy
キーワード:
観察的研究
,
線形回帰分析
,
ロジスティック回帰分析
Keyword:
観察的研究
,
線形回帰分析
,
ロジスティック回帰分析
pp.647-652
発行日 2015年7月10日
Published Date 2015/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552200297
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多変量回帰分析とは
第1回(総論)で述べたように,医療分野で2つの変量の関係を調べるのは簡単なことではない.対象の背景因子のいくつかが交絡因子となって,研究目的とする2変量の間にみせかけの関係が生じたり,逆にあるはずの関係がみえなくなってしまったりするからである.第2回は,観察的研究において交絡因子の調整(影響の除去)に用いられる回帰分析について述べる.
回帰分析により2変量間の因果関係を求めるには,従属変数(応答変数,あるいは目的変数ともいう)にアウトカムを表す変量,独立変数(説明変数ともいう)には予測因子および交絡因子となり得る変量を当てはめる.独立変数が1つだけの場合は2変量回帰分析,2つ以上の場合は多変量回帰分析と呼ぶ.
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