連載 スプリント治療のテクニック
手指外傷術後
西村 誠次
1
,
生田 宗博
2
1金沢大学医薬保健研究域保健学系
2金沢大学
キーワード:
手指外傷
,
スプリント療法
,
関節拘縮
,
医師とセラピストの連携
Keyword:
手指外傷
,
スプリント療法
,
関節拘縮
,
医師とセラピストの連携
pp.786-787
発行日 2014年8月10日
Published Date 2014/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552110602
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手指外傷術後では,骨折や靱帯損傷,腱損傷,切断再接着,末梢神経損傷,熱傷など多くの疾患がスプリント療法の治療対象となり,その目的は,関節拘縮の矯正・伸張,関節の固定・支持・保護および拘縮予防,手の訓練・機能代償・模擬などが挙げられる1).またこれらのスプリントの構造は,関節に可動性を求めない静的スプリントと,関節の可動性を制限しながら少しずつ角度を変えて矯正する漸次静的スプリント,さらにゴムやバネなどを用いて関節に可動性を求める動的スプリントに分けられる.手指外傷術後のスプリント療法は,スプリントの目的と構造を正しく理解し,各疾患の特徴と術後状態を配慮して,時期に応じたスプリントを用いることが大切である.
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