Japanese
English
研究と報告
2型糖尿病患者の感情負担と療養行動との関連
Association of diabetes-related emotional distress with self-care behaviors in patient with type 2 diabetes mellitus.
大武 聖
1,2
,
中村 好男
3
Satoshi Otake
1,2
,
Yoshio Nakamura
3
1早稲田大学大学院スポーツ科学研究科
2日本医療科学大学保健医療学部リハビリテーション学科理学療法学専攻
3早稲田大学スポーツ科学学術院
1Graduate School of Sport Sciences, Waseda University
2Department of Physical Therapy, Nihon Institute of Medical Science
3Faculty of Sport Sciences, Waseda University
キーワード:
糖尿病
,
感情負担
,
糖尿病問題領域質問表(Problem Areas in Diabetes Survey;PAID)
Keyword:
糖尿病
,
感情負担
,
糖尿病問題領域質問表(Problem Areas in Diabetes Survey;PAID)
pp.341-348
発行日 2014年4月10日
Published Date 2014/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552110467
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要旨:〔目的〕30~40代の2型糖尿病患者の運動,食生活,通院行動および身体活動量と糖尿病に対する感情負担との関連性を明らかにすること.〔方法〕30~40代の2型糖尿病患者124名を対象にインターネットによるアンケート調査を行った.調査項目は,人口統計学的変数と運動,食生活,通院行動の行動変容ステージおよび身体活動量,糖尿病に対する感情負担とした.そして,運動,食生活,通院行動および身体活動量と糖尿病に対する感情負担との関連について,ロジスティック回帰分析を用い,人口統計学的変数の影響を調整して解析を行った.〔結果〕食生活の実施のみが糖尿病に対する感情負担と否定的な関連を認めた(オッズ比:0.39,95%信頼区間:0.17~0.89).運動,通院,身体活動には関連を認めなかった.〔結論〕30~40代の2型糖尿病患者では,食生活の実施と糖尿病に対する感情負担が関連し,感情負担が高いほどカロリー・バランスを意識した食生活を実施できていないことが明らかとなった.また,運動,通院の実施,身体活動量の充足に関しては感情負担と関連を認めなかった.
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