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糖尿病地域連携,真に連携すべきものは何か?
-─糖尿病診療の質の均一化をめざす広島県西部地区の取り組み
石田 和史
1
1JA広島総合病院 糖尿病代謝内科・糖尿病センター
キーワード:
糖尿病
,
地域連携
,
医療連携パス
,
糖尿病合併症
,
自治体
Keyword:
糖尿病
,
地域連携
,
医療連携パス
,
糖尿病合併症
,
自治体
pp.460-466
発行日 2024年5月15日
Published Date 2024/5/15
DOI https://doi.org/10.32118/cr033050460
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はじめに わが国の糖尿病患者数は,食生活の欧米化と車社会の発達に伴う身体活動度低下を背景に増加し, 2016年の厚生労働省による実態調査では糖尿病患者1,000万人, 予備群1,000万人が存在すると推定されており 1),まさに国民病である.一方,日本糖尿病学会専門医の数は2023年4月時点6,781名で, 仮に1,000万人の全糖尿病患者に専門医がかかわると仮定すると専門医1人あたり患者1,475人となり,多くの糖尿病診療は非専門の一般診療医に委ねざるを得ない. 以上を踏まえ,糖尿病診療の質と量を担保する手段として,全国各地で病診連携システムが構築・運用されている.本稿では,広島県西部地区の取り組みを紹介し,真に連携すべき点について言及する.
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