Japanese
English
実践講座 症例から学ぶ臨床神経生理学・第4回
ニューロパチー 1
Neuromusucular electrodiagnosis in polyneuropathy.
小森 哲夫
1
Tetsuo Komori
1
1国立病院機構箱根病院神経筋・難病医療センター
1National Hakone Hospital, Center for Neuromuscular and Intractable Disease
キーワード:
多発ニューロパチー
,
シャルコー・マリー・トゥース病
,
慢性炎症脱髄性多発神経炎
Keyword:
多発ニューロパチー
,
シャルコー・マリー・トゥース病
,
慢性炎症脱髄性多発神経炎
pp.353-357
発行日 2013年4月10日
Published Date 2013/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552110082
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はじめに
ニューロパチー(neuropathy)は,末梢神経の病気という意味である.末梢神経障害の診断には電気生理検査が必須であり,診断の基礎となる.これを神経筋電気診断(neuromuscular electrodiagnosis;EDx)という.EDxは,病変部位・拡がり,病態と程度などを評価して,治療法選択や予後予測にも貢献する.ニューロパチーは障害の分布から,多発ニューロパチー(polyneuropathy),多発単ニューロパチー(multiple mononeuropathy),単ニューロパチー(mononeuropathy)に分けることができる.そのなかで多発ニューロパチーは,全身の末梢神経が一様な原因で障害を受ける疾患である.本稿では多発ニューロパチーの診断に必要な電気生理検査について症例を通じて紹介する.多発ニューロパチーのEDxは,全身の諸神経に一定の末梢神経障害パターンが存在することを示すことが必要である.
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