Japanese
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特集 各種神経疾患のリハビリテーション
多発ニューロパチーの臨床とリハビリテーション
Clinical Features of Polyneuropathy and the Rehabilitation.
眞野 行生
1
Yukio Mano
1
1奈良県立医科大学神経内科
1Department of Neurology, Nara Medical University.
キーワード:
多発ニューロパチー
,
overwork weakness
,
末梢神経の可塑性
Keyword:
多発ニューロパチー
,
overwork weakness
,
末梢神経の可塑性
pp.519-524
発行日 1988年7月10日
Published Date 1988/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105855
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はじめに
多発ニューロパチー(polyneuropathy)は,いくつかの末梢神経が同時に,規則的,系統的に侵され,症状は左右対称性に出現する.四肢で手袋状,靴下状の障害分布を呈する.多発ニューロパチーは種々な要因により分類が行われている.臨床症状の内容,発症様式,障害のレベル,病変の内容,原因などにより分類されている1).
A.臨床症状による分類
1.運動性ニューロパチー,2.感覚性ニューロパチー,3.混合性ニューロパチー,4.自律神経性ニューロパチー
B.発症様式による分類
1.急性ニューロパチー,2.亜急性ニューロパチー,3.慢性ニューロパチー,4.反復性ニューロパチー
C.障害のレベルによる分類
1.末梢神経レベルの障害,2.神経叢レベルの障害(plexopathy),3.神経根レベルの障害(polyradiculoneuropathy),4.脊髄障害を合併するもの(myeloradiculoneuropathy)
D.末梢神経の病変の組織病理学的分類
1.病変の主座が神経細胞体(neuropathy),2.病変の主座が末梢神経の軸索(axonopathy),3.病変の主座が末梢神経の髄鞘またはschwann細胞(髄鞘形成細胞)(myelinopathy)
E.病変内容による分類
1.実質性ニューロパチー(これはDのsubgroupに分類される),2.間質性ニューロパチー(interstitial neuropathy),3.血管性ニューロパチー,
F.原因による分類(表1に示した)
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