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増大特集 新・リハビリテーション技術
総論―評価・診断・治療・他
マネジメント
EBMのためのデータベース構築とデータ解析
Database structure and analysis adequate to build clinical evidence.
園田 茂
1
Shigeru Sonoda
1
1藤田保健衛生大学七栗サナトリウムリハビリテーションセンター
1Fujita Health University, Nanakuri Sanatorium Rehabilitation Center
キーワード:
メタアナリシス
,
層別化
Keyword:
メタアナリシス
,
層別化
pp.1119-1124
発行日 2002年11月10日
Published Date 2002/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109914
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はじめに
近年,医療界にEBM(evidence-based medicine)が喧伝されている.よりよい治療法を正しい手段で判断しよう,という意図はよろしいが,randomized clinical/controlled trial(RCT)の結果をあまり吟味せずに利用するという間違いもしばしば起こっている.リハビリテーションでは,RCTの内容吟味以前の問題が大きく,どの治療法がよいかという比較検討そのものが少ない.
今回の論文は,リハビリテーションがきちんとした根拠のもとに行われるために,どのようにevidenceを作るべきなのか,それを明快にせよという命題を与えられたと自分なりに理解している.
EBMのためのデータベースというと2つの意味が含まれている.evidenceを作るのに必要な情報を蓄えられるデータベースを指すか,既にあるevidenceを活用して方針を決めるためのデータベースを指すか,である.
いずれにしてもまずはどのようにEBMが根拠を得るのかが基本であるため,その仕組みを説明する.
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