書評
宇野 彰 編著―高次神経機能障害の臨床―実践入門―小児から老人,診断からリハビリテーション,福祉まで
江藤 文夫
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1東京大学医学部附属病院リハビリテーション部
pp.1009
発行日 2002年11月10日
Published Date 2002/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109895
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本書は雑誌Modern Physicianの特集号を元に加筆修正されたもので,この領域が網羅された入門書としては第一級の最新テキストである.
ライフを対象とした近代医学の展開は,生命だけでなく生活の回復にも重点を置くようになり,リハビリテーション医学を生み出してきた.起立二足歩行を移動手段として社会活動を営むヒトにとって,まず運動器の形態と機能,それらを制御する神経系の機能,さらにそれらにエネルギーを供給する呼吸循環器系機能がすべて協調して作用することが必要である.この3つの系の中で誰もが興味を抱くが,難解さにしり込みする正直な人々の多いのが神経系である.
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