Japanese
English
特集 脳卒中の機能障害
脳卒中後の運動麻痺の回復と脳の機能画像―機能的MRIを中心として
Cortical reorganization in the recovered poststroke hemiparesis: analysis using functional magneitic resonance imaging.
豊倉 穣
1
Minoru Toyokura
1
1東海大学大磯病院リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Tokai University Oiso Hospital
キーワード:
脳卒中
,
機能的MRI
,
機能再編成
,
機能回復
,
機能画像
Keyword:
脳卒中
,
機能的MRI
,
機能再編成
,
機能回復
,
機能画像
pp.1083-1088
発行日 2001年12月10日
Published Date 2001/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109635
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はじめに
近年,機能画像の技術的進歩によって,運動コントロールに関わる脳の役割が多面的に解析できるようになった.その具体的手法としては,positron emission tomography(PET),single photon emission tomography,脳磁図,機能的(functional)MRI(fMRI),光トポグラフィーなどが知られている.このなかでfMRIは通常の臨床用設備で撮像が可能なうえ,造影剤も不要なことからコスト的に有利な条件を備えている.
一方,脳卒中後の機能回復メカニズムの解明はリハビリテーション医学にとって重要な研究課題と言える,しかし,有用な知見が集積されつつあるとは言え,未だにその本質は明らかにされていない.
本稿では「脳卒中の機能障害」に関連したその回復メカニズムに焦点をあて,運動課題実施中のダイナミックな脳活動の知見を概観する.なお,機能画像の手法としてはfMRIを中心に述べることとする.
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