Japanese
English
実践講座 神経内科的診察法
1.筋トーヌス
Muscle tone. (Muscle tonus.)
進藤 政臣
1
Masaomi Shindo
1
1信州大学保健管理センター
1Shinshu University Center for Health Services
キーワード:
伸張反射
,
痙縮
,
強剛(固縮)
,
筋トーヌス低下
Keyword:
伸張反射
,
痙縮
,
強剛(固縮)
,
筋トーヌス低下
pp.831-835
発行日 2001年9月10日
Published Date 2001/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109577
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
定義および概念
筋トーヌス(または筋緊張)とは,安静状態にある筋の緊張状態tensionであると定義される.臨床の場面では通常,収縮をしていない状態の筋を受動的に引き伸ばしたときの抵抗の程度で評価される.
筋を伸張したときに生じる抵抗には多くの要素が関与する.筋の発達程度,筋組織の物理的性質(粘弾性),関節,周囲の靱帯,反射性および随意的・不随意的な筋収縮に関与する神経活動などである.これらのうち神経系以外の要素による抵抗を筋の硬さstiffnessと呼ぶが,神経学的診察における筋トーヌスはstiffnessを除く神経機序をみることを目的とする.
Copyright © 2001, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.