巻頭言
混迷する「学会認定医制協議会」
千野 直一
1
1慶應義塾大学リハビリテーション医学教室
pp.101
発行日 2001年2月10日
Published Date 2001/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109413
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21世紀へ向けた医療制度改革の柱として「患者のための医療」,「わかり易い医療情報」などがある.また,医学・医療の進歩と社会の要望の中で各医学会での専門医制度の確立が焦眉の急となっている.後者に関して,日本リハビリテーション医学会では昭和55年に独自に専門医制度を発足し今日に至っているが,一方,昭和56年に学会認定医制協議会が設立され,医学会全体としての統一された認定医・専門医制度の確立が進められている.
日本リハビリテーション医学会は学会認定医制度との整合性をとるために昭和62年に認定臨床医制度を発足させ,経過措置の期間をおいて,平成7年より認定臨床医資格試験は筆記試験によって,また,専門医試験は口頭試験で行うようになった.そして,平成12年9月現在,前者は5,100名,後者は748名となっている.
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