巻頭言
学会認定医制と診療科標榜
山口 成良
1
1金沢大学医学部神経精神医学教室
pp.928-929
発行日 1992年9月15日
Published Date 1992/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405903303
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現在,日本精神神経学会の中にある「精神医学教育委員会」(委員長 山口)には3つの小委員会がある。すなわち,「卒後教育と学会認定医制検討小委員会」と「卒後教育推進小委員会」,それに「卒前教育検討小委員会」である。それぞれの委員長は,山内俊雄,村上靖彦,福田一彦の諸氏で,委員には親委員会の精神医学教育委員会のメンバーが数名ずつ加わっている。小委員会は日曜日も返上して,月に1回くらいの割で集まって精力的に討議して,卒前・卒後教育の改善に資する案を作成しつつある。
今後,学会認定医制を日本精神神経学会に導入すると仮定した場合,どのようなものを考えたらよいかと検討している山内小委員会では,この5月の第88回日本精神神経学会総会の前日に行われた理事会,評議員会において中間報告を行った。その内容の骨子は,1)精神医学の卒後教育に関する討議の歴史的経緯と学会認定医制検討小委員会設立に至る経過,2)学会認定医問題を検討するに当たっての現状認識,3)学会認定医制に関する本委員会の基本的認識,4)望ましい学会認定医,5)学会認定医制導入に伴い危倶される問題,から成っている。
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