Japanese
English
特集 整形外科治療―最近の進歩
骨軟部腫瘍
Bone and Soft Tissue Tumor.
田仲 和宏
1
,
松田 秀一
1
,
岩本 幸英
1
Hirokazu Tanaka
1
,
Shuichi Matsuda
1
,
Yukihide Iwamoto
1
1九州大学医学部整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, School of Medicine, Kyushu University
キーワード:
悪性骨軟部腫瘍
,
化学療法
,
患肢温存
Keyword:
悪性骨軟部腫瘍
,
化学療法
,
患肢温存
pp.725-729
発行日 2000年8月10日
Published Date 2000/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109289
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はじめに
近年,骨軟部腫瘍の治療成績はかなり向上し,かつてほとんど救命しえなかった骨肉腫やユーイング肉腫に対しても,5年生存率が50%を越える報告が数多くみられるようになった.また,MRIを中心とする画像診断の格段の進歩により,術前の正確な病巣進展範囲の把握と手術計画の立案が可能となり,手術手技の進歩とあいまって,ほとんどの症例で患肢の温存が可能となっている.
本稿では,悪性骨軟部腫瘍患者の生存率向上に決定的意味を持つ化学療法と,患肢温存のための手術手技の最近の進歩について概説する.
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