特集 不全頸髄損傷とリハビリテーション
今月のハイライト
pp.313
発行日 2000年4月10日
Published Date 2000/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109199
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■原因,発症数,予後 1990年に日本パラプレジア医学会が行った全国調査では,頚髄損傷の発症数は胸腰髄損傷の約3倍で,大部分は不全麻痺.20歳と59歳にピークのある2峰性で,頚髄損傷は高齢者に多く,その受傷原因は若者の交通事故に対して転落・転倒が多かった.わが国の傾向を国際的な統計と比較しているさらに今後の高齢社会において,脊髄損傷リハビリテーションの対象が,完全麻痺から不全麻痺,胸腰髄損傷から頚髄損傷,若年者から高齢者へと移行する可能性などが指摘されている.(伊藤良介氏,317頁)
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