Sweet Spot 映画に見るリハビリテーション
「パッション・フィッシュ」―自然と重なることで救済されるあるがままの自分
二通 諭
1
1千歳市立北進中学校
pp.301
発行日 2000年3月10日
Published Date 2000/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109195
- 有料閲覧
- 文献概要
どこからみても悪い映画ではない.明らかに良質な映画である.しかし,どこかで見たことがあるぞ.いわゆる既視感というやつが湧き上がってくる.そうだよ,これは「モンタナの風に抱かれて」だよ.
「パッション・フィッシュ」(監督/ジョン・セイルズ)のことである.「都会人+障害者」が「大自然+その地の住民」に癒されるという必殺パターンである.癒される人物が二人,それも片方は身体的なハンディをベースにしており,もう片方は心に欠乏感をもっているというのも同じパターンなのだ.
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.