巻頭言
ビルバオのラジオ局から
石川 悠加
1
1国立病院機構八雲病院
pp.1481
発行日 2012年12月10日
Published Date 2012/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108838
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日本リハビリテーション医学学会では,「神経筋疾患・脊髄損傷の呼吸リハビリテーションガイドライン」を作成している.これは,世界的にも類をみないグローバルな枠組みのガイドラインである.1996年の「Pulmonary Rehabilitation」に記載されている“paralytic condition”における肺の健常性維持のための介入を基にしている.著者であるニュージャージー医科歯科大学リハビリテーション科のジョン・R・バック教授は,この分野のフロンティアである.
バック教授が実践する呼吸リハビリテーションは,世界経済の厳しいなか,コストを削減して,QOLと生命を維持する技術として期待される.窒息や気管切開を回避し,非侵襲的陽圧換気療法(noninvasive positive pressure ventilation;NPPV)と器械による咳介助(mechanically in-exsufflation;MI-E)を活用して,呼吸をマネジメントする.
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