ベッドサイドから
ICUとラジオ
前田 滋
1
Shigeru MAEDA
1
1国立長崎中央病院救命救急センター
pp.713-715
発行日 1980年5月20日
Published Date 1980/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407207438
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はじめに
近年医療技術の進歩は,めざましいものがある.中でも集中強化治療を1つのUnitとしたICU,CCUは救急施設を伴つた総合病院には,今や必須の存在となりつつある.ICU,CCUの目的は大手術術後の管理,一般病棟管理中急速に全身状態の悪化を生じ,critical careを必要とするもの,あるいは外来よりの重症救急患者の受け入れにあると考えられる.当救命救急センターは1978年5月に開設,三次救急体制の一環として,組み入れられたものであるが,実際には院内症例においても,critical careを行なうセンターとしての意味合も十分に含めていると考えられる.当センターのout lineとしては,約650床の総合病院下に独立した2階建のスペースを有し,1階は,シネアンジオ,CT—スキャン,生化学30項目自動分析装置,ガス分析用ABL−1,緊急内視鏡室,救急処置室,血液備蓄センターがあり,2階は,ICU,CCUを含めた7床が,central moni—torを配した集中管理システム,残り24床が,いわゆるpost ICUで,一般病棟移床までの中間的役割を果たすことになつている.
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