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特集 泌尿器科検査のここがポイント
B 身体診察
陰囊と鼠径部の診察
Q8 陰囊と鼠径部の診察のポイントを教えてください。
Clinical pivot in physical examination of scrotum and groin
高山 達也
1
,
高田 三喜
2
,
大園 誠一郎
1
Tatsuya Takayama
1
,
Sanki Takada
2
,
Seiichiro Ozono
1
1浜松医科大学泌尿器科
2新城市民病院泌尿器科
キーワード:
陰囊
,
鼠径部
,
診察
Keyword:
陰囊
,
鼠径部
,
診察
pp.43-45
発行日 2010年4月5日
Published Date 2010/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101935
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要旨 陰囊,鼠径部の診察は問診に続いて,視診,触診が行われる。手順として小児であるか成人であるか,緊急性の有無,全身性疾患の局所所見か局所性疾患かを常に念頭に置くことが肝要である。視診では,陰毛および外性器の発育状態,手術瘢痕,皮膚の性状,静脈怒張の有無,瘻孔の有無などを観察し,触診では,表層だけでなく深部も十分に触知する。鼠径部ではヘルニアやリンパ節,陰囊では精巣,精巣上体,精管,精索の大きさ,硬さ,腫脹などについて触知する。精巣挙筋反射も必ず行う。鑑別すべきものには,腫瘍,炎症,血管病変,奇形などがあり,疾患は多彩である。
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