特集 小児 一次救急マニュアル─帰宅可能か?二次救急か?判断のための手引き─
❸一次救急でみられる主な疾患
2.神経疾患
須貝 研司
1,2
1ソレイユ川崎小児科
2国立精神・神経医療研究センター病院小児神経科
キーワード:
けいれん
,
意識障害
,
脱力・麻痺
,
問診
,
診察
Keyword:
けいれん
,
意識障害
,
脱力・麻痺
,
問診
,
診察
pp.681-694
発行日 2019年4月30日
Published Date 2019/4/30
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000874
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一次救急とは,基本的にはクリニックを想定し,静脈注射や,緊急血液検査,脳波検査,頭部CT・MRIはできない状況を想定する.したがって,本稿では急性の症状で一次救急に現れる疾患に関し,問診と診察所見で帰宅か二次救急へ紹介すべきかの判断するために必要な内容に簡潔に述べ,検査,治療その他の一般論は省略した.一次救急を受診する神経疾患のよくある症状はけいれん,意識障害,失神,頭痛,脱力・麻痺,頭部打撲である.最も多いのはけいれんであるが,意識障害を伴うことが多く,また失神様に倒れたり,発作後の頭痛,一過性の麻痺(Toddの麻痺)を示すことがあり,多くの症状を示すので,けいれんについては詳しく述べ,他は簡単に述べる.
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