Japanese
English
特集 平衡機能障害
前庭・迷路障害と平衡機能
Peripheral Vestibular Disorders and Balance Function.
石川 和夫
1
,
江戸 雅孝
1
,
横溝 道範
1
,
宮崎 総一郎
1
,
寺田 修久
2
Kazuo Ishikawa
1
,
Masataka Edo
1
,
Michinori Yokomizo
1
,
Soichiro Miyazaki
1
,
Nobuhisa Terada
2
1秋田大学医学部耳鼻咽喉科
2千葉大学医学部耳鼻咽喉科
1Department of Otorhinolaryngology, Akita University, School of Medicine
2Department of Otorhinolaryngology, Chiba University, School of Medicine
キーワード:
末梢前庭障害
,
平衡機能
,
治療
Keyword:
末梢前庭障害
,
平衡機能
,
治療
pp.831-838
発行日 1998年9月10日
Published Date 1998/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108746
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はじめに
身体の平衡維持のためには,視覚系,前庭系,自己受容器系を介する平衡反射が正常に機能していることが必要である.これらの系に何らかの障害が生じると平衡障害が起こり,「めまい」として自覚される.
平衡障害を引き起こす原因疾患は多岐に亘るので,診断にあたっては問診を注意深く聴取して,その発症状況や経過の特徴を把握し,その特徴から鑑別を進める.こうして,疾患を絞り込み,各種の平衡機能検査や臨床検査を行って,診断をより確実なものとし,治療に結びつけていかなければならない.
本稿では,特に末梢前庭・迷路障害にもとづく平衡障害の特徴について,その症状,検査法,発現機序,治療法につき,中枢障害との鑑別にも触れながら述べる.
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