一頁講座 脳卒中の装具
湯之児式プラスチック短下肢装具
浅山 滉
1
,
村上 正明
1
,
有薗 信夫
2
1水俣市立湯之児リハビリテーションセンター
2有園義肢株式会社
キーワード:
脳卒中装具
,
湯之児式プラスチック短下肢装具
,
前方支柱型
Keyword:
脳卒中装具
,
湯之児式プラスチック短下肢装具
,
前方支柱型
pp.387-388
発行日 1998年4月10日
Published Date 1998/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108644
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特徴
一般に装具類の特徴を左右する要素はその材質とデザインである.軽く,装着感が良く,易形成性であるというプラスチックの特製を生かした脳卒中用の短下肢装具(AFO)が数多く開発されているが,材質はその厚み加減でかなりの応用がきくのに対し,デザインは装具の決定的違いとなる.
この装具は下腿前方支柱形式(anterior leaf type AFO)であり,プラスチックの形成支柱は足背から足底のMPJ部まで伸びて,末梢は半円筒形になって,その中に前足部を挿入保持し,そこと足関節前方と腓腹部の3点支持の矯正原理となっており,足部背屈用のslingをイメージしている.これは多く普及している後方支柱形式(posterior leaf type AFO)と際立った違いを持っている.
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