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講座 理学療法の理論
4.筋力強化―その理論と実際
Muscle Strengthening Exercise: Principles and Methods.
小林 一成
1
Kazushige Kobayashi
1
1東京逓信病院リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Tokyo Teishin Hospital
キーワード:
筋力強化訓練
,
等尺性筋収縮
,
等張性筋収縮
,
等運動性筋収縮
Keyword:
筋力強化訓練
,
等尺性筋収縮
,
等張性筋収縮
,
等運動性筋収縮
pp.1263-1271
発行日 1997年11月10日
Published Date 1997/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108525
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はじめに
筋力強化は,昔から温熱療法などの物理療法と並んで,リハビリテーション医療における中心的な治療手段である1-4).筋肉に関する生理学的および組織学的知識が加速度的に増加し,その最大効果を引き出す訓練方法について,理論的に明らかにされてきた.しかし,実際にヒトを対象とした筋力強化訓練方法について考えてみると,唯一絶対の方法はなく,本来は患者の年齢,筋力低下の程度,基礎疾患の有無,目的とする動作などによって個々に決められる必要があるため,経験的な側面もいまだ残されている.これは,動物実験の結果をそのままヒトに適用することの難しさと,もう一方で,実際の臨床研究におけるヒトの多様性および大規模研究の困難さによるものと思われる.
本稿では,筋力強化に関係する理論について触れ,現在行われている筋力強化方法について述べる.
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