Japanese
English
特集 慢性関節リウマチのリハビリテーション
医療的管理のポイント
The Point of the Medical Management for Rheumatoid Arthritis.
木村 千仭
1
,
池田 耕治
2
Chihiro Kimura
1
,
Kouji Ikeda
2
1医療法人社団寿量会熊本機能病院リウマチ・膠原病センター
2医療法人社団寿量会熊本機能病院リハビリテーション部
1Center of Rheumatism and Collagen Disease, Kumamoto Kinoh Hospital
2Department of Rehabilitation, Kumamoto Kinoh Hospital
キーワード:
関節リウマチ
,
リハビリテーション
,
医学的管理
Keyword:
関節リウマチ
,
リハビリテーション
,
医学的管理
pp.601-607
発行日 1997年7月10日
Published Date 1997/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108415
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はじめに
近年の免疫・遺伝子学のめざましい進展に伴い,原因不明とされていた慢性関節リウマチ(RA)の素性が,少しずつ解明へと近づきつつある予感がする.一方,治療面でも,早期診断による早期治療,抗炎症剤(NSAIDs),免疫調節剤(DMARDs)の開発や人工関節の進歩などにより,RA患者の苦痛がかなり軽減され,リハビリテーションが行い易くなったことも事実と思われる.確かに著明な変形・障害が目立たなくなった感じはするものの,治療が原因療法でなく,患者数が減ったわけでもなく,現治療がSmyth1)の示したRAの自然経過(図1)を変えたという報告にも接していない現在,痛みを伴う複雑な病態をもち,慢性進行性の難病RAへのリハビリテーションのあり方には,筋ジストロフィー,脳性麻痺に劣らぬ難しい問題がある.
ここでは,リウマチのリハビリテーション上,重要課題である疼痛,機能障害,心の痛みに焦点を絞って,外来患者の管理とポイントの概略に触れてみたい.
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