宮崎和加子の映画でおしゃべり・2
『マイ・ルーム』―MARVING ROOM
宮崎 和加子
1
1健和会訪問看護ステーション
pp.142-143
発行日 1999年2月15日
Published Date 1999/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688901941
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観客動員数の記録を更新している『タイタニック』をご覧になりましたか.私も真っ先に見に行き,年甲斐もなく「ディカプリオってかっこいい!」などと騒いでしまった.今人気のレオナルド・ディカプリオは確かにステキだが,これまでの映画の中ではそう思ったことはあまりなかった.
彼の1996年の映画に「マイ・ルーム』というのがある.ビデオショップにいくと必ずといっていいほど置いてある.そのビデオのケースには,「白血病に侵されながらも彼女は決してやさしさを失わなかった.そのひとの無何賞の愛にふれて少年の傷ついた心の扉が開き始める」というような紹介が載っている.私は,いつものように週末の深夜にうたた寝しながら見はじめた.ところが途中から眠気が覚め,見入ってしまった.なぜかというと,私から見ると白血病の物語ではなく介護問題がテーマになっている映画と見えたからである.
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