Japanese
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講座 航空宇宙医学における廃用症候群
序論―連載開始にあたって
Disuse Syndrome in Space.
三田 勝己
1
Katsumi Mita
1
1愛知県心身障害者コロニー発達障害研究所
1Institute for Developmental Research, Aichi Prefectural Colony
キーワード:
廃用症候群
,
微少重力
,
臨床
Keyword:
廃用症候群
,
微少重力
,
臨床
pp.49-50
発行日 1997年1月10日
Published Date 1997/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108282
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- Abstract 文献概要
はじめに
わが国における障害者の数,例えば身体に障害をもつ人達を考えても全人口の3%を占めるといわれている.また,21世紀には4人に1人が高齢者という状態になり,加齢による障害の発生は加速度的に増加すると予測される.そこではもともとの疾患に起因する障害のみならず,長期にわたる安静臥床の結果発生する廃用症候群が大きな問題となってくる1).一方,航空宇宙医学の分野では微小重力がもたらす廃用症候群について数多くの研究が行われており2,3),それは寝たきりの人達が抱える問題とも一脈通じるところがある.宇宙における生理・心理状態に関する豊富な知識はリハビリテーションや障害の予防に役立つものと考える.そこで,まず安静臥床の弊害を確認し,次いで,宇宙における廃用症候群との類似性について触れる.
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