一頁講座 障害者スポーツ
9.視覚障害者のスポーツ(1)
加藤 博志
1
1国立福岡視力障害センター
キーワード:
視覚障害者
,
スポーツ
,
活動
,
工作
Keyword:
視覚障害者
,
スポーツ
,
活動
,
工作
pp.871-872
発行日 1996年9月10日
Published Date 1996/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108196
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- 文献概要
はじめに
ユネスコの「体育・スポーツ(SPORT)憲章(1978)」では,スポーツのカテゴリーを,「競争的なスポーツ(SPORTS)」,「野外活動」,「美的運動」,「ゲーム」の4つに分類し,定義としては,「より人間的な価値の実現を目指して行われるもので,精神的にも社会的にも自由な形式における身体活動である」としている.このことからすると,視覚の障害の有無にかかわらずに,各人が望む身体運動を意識して行えば,それがスポーツ(SPORT)となるわけである.
本稿では,視覚障害者のスポーツ全般について,その集団を構成する主体者が,身体運動を実施するうえで,どのような方法があり,どのような工作をしたら,より発展するかのポイントや活動の課題を述べ,次回では,国内外での競技スポーツの動向や指導方法および普及の課題などを述べる.
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