一頁講座 障害者スポーツ
3.知的障害者スポーツの現状と展望
能村 藤一
1
1社団法人東京都精神薄弱者スポーツ協会
キーワード:
知的障害
,
スポーツ
,
ゆうあいピック
Keyword:
知的障害
,
スポーツ
,
ゆうあいピック
pp.275-277
発行日 1996年3月10日
Published Date 1996/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108066
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知的障害者スポーツは,「国連障害者の10年」の最終年(平成4年)に第1回ゆうあいピック全国大会の開催,パラリンピックマドリッド大会への参加がなされたことがきっかけとなり,社会的にも認知され始めたと受けとめている.しかし,現状は未だ理解啓発を最大限に進めていく段階にあると言える.まず知的障害者の多くは,スポーツを楽しみ,汗を流す快感を満喫する状態に置かれていない.また,家族や関係者にしても,スポーツの必要性や効果を認識して積極的に日常化に努めているのは限られている.さらに,スポーツに親しむための物的(運動施設設備,用具等),人的(指導者,ボランティア等)環境が不備である.そのため,今後一層,理解啓発とスポーツ振興を進めていくことへの期待が大きく寄せられている.
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