Japanese
English
特集 リハビリテーションとスポーツ
身体障害者スポーツの現状
Present State of Sports for the Disabled.
藤原 進一郎
1
Shinichiro Fujiwara
1
1大阪市身体障害者スポーツセンター
1Osaka-City Sports Center for the Disabled.
キーワード:
国民スポーツ
,
競技スポーツ
,
問題点
Keyword:
国民スポーツ
,
競技スポーツ
,
問題点
pp.339-343
発行日 1983年5月10日
Published Date 1983/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104944
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はじめに
身体障害者のスポーツに対する見方や考え方は,それぞれ係わりあう立場の相違でかなり異なっているように思う.例えば,選手の健康管理についての考え方にしても,「選手自身の問題であるから指導はしても判断は自分でするべきだ」とする考え方もあれば,選手を引率する立場に立てば,「健康管理の不充分な者は早目に選手からはずしてしまう」立場もあり得る.また,脳性麻痺者の平泳ぎで,いくら努力しても泳法違反となる場合に「脳性麻痺という障害を考えて認めるべきだ」とする考え方と,誰でもすべての運動ができるとはいえないから,「できない場合は当然失格だ」とする考え方もある.
今回の特集は,いろいろな立場からのご意見が述べられるはずであるから,在宅の身体障害者が主たる対象となる施設に勤務し,また,(財)日本身体障害者スポーツ協会の技術委会の一員として,主として競技スポーツなどにも携わる立場から,身体障害者のスポーツについての現状を述べることにする.
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