Japanese
English
特集 障害者・高齢者と性の問題
脊髄損傷者の性に関する意識調査
Survey on Sexuality in Spinal Cord Injured Patients.
萩原 美和
1
,
道免 和久
1
,
堀 房子
1
,
里宇 明元
1
,
上小鶴 正弘
1
Miwa Hagiwara
1
,
Kazuhisa Domen
1
,
Fusako Hori
1
,
Meigen Liu
1
,
Masahiro Kamikozuru
1
1埼玉県総合リハビリテーションセンター
1Saitama Prefecture General Rehabilitation Center
キーワード:
脊髄損傷
,
性
Keyword:
脊髄損傷
,
性
pp.847-853
発行日 1995年10月10日
Published Date 1995/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107955
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はじめに
近年,脊髄損傷(以下,脊損と略)者をとりまく社会環境が改善され,健常者に近い日常生活を営むことが可能となり,当然のこととして性への関心も高まってきている.
しかし,欧米に比べ本邦では,依然として性の問題をタブー視する傾向が残っており,障害者自身も性の問題を直視しにくい状況にある.また,医療者側にも障害者の性の問題を治療上の重要な問題点のひとつとしてとらえる意識が少なく,患者から相談を受けても十分な指導ができないのが現状である.このような問題を解決するためには,障害者にとっての性の問題を的確に把握しておく必要がある.
ところが,障害者の性に関する過去の研究をみると,性機能そのものに関するもの1,2)が多く,具体的に障害者が性に対してもっている意識を調査した報告3,4)は少ない.
今回,青壮年期の脊損患者を対象に,性生活,結婚,妊娠等への関心,性に関する知識と理解度,性の相談,指導の希望や現状についての調査を実施した.
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