Japanese
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実践報告
車いす利用者に対する簡易的な着付け方法の開発および実用性の検証—施設入所者を想定した試み
Development of simple and quick “Yukata(summer version of kimono)” dressing for elderly wheelchair users: Attempts to assume care facility
川越 春花
1
,
手嶋 奈津美
2
,
竹内 佳子
3
Haruka Kawagoe
1
,
Natsumi Teshima
2
,
Keiko Takeuchi
3
1総合心療センターひなが
2小林記念病院
3星城大学
キーワード:
車いす
,
施設高齢者
,
浴衣着付け
Keyword:
車いす
,
施設高齢者
,
浴衣着付け
pp.93-97
発行日 2025年1月15日
Published Date 2025/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.091513540590010093
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Abstract:近年,施設入所者は増加傾向にあるが,施設入所者は外出機会が乏しいため,季節の移り変わりを感じにくいという課題がある.そのため,介護施設では季節行事を積極的に取り入れており,夏祭りにおける浴衣のような非日常的装いは,情動の活性化や活動性の向上に効果をもたらすともされる.しかし,浴衣を着ている大半は職員であり,職員の時間的制約や着付け経験がないことで,入所者が浴衣を着られる機会が少ない.そこで本報告では,着付け経験のない若い介護士等でも簡単に浴衣の着付けができる方法を考案し,撮影・編集して教材動画をつくり,大学生に動画を視聴してもらい着付けを行ってもらった.その結果,初心者の学生でも10分以内で着付けは可能であった.また,YouTubeに動画を投稿し,介護現場職員からもコメントを得た.今回考案した方法は,初心者でも車いすの人に対して着付けを行えるようになる可能性はあるが,さらなる改善は必要である.
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