Japanese
English
特集 理学療法―その客観的評価と作用機序
頸椎牽引―頸部組織血流量と表面電極の変化
Intermittent Cervical Traction in Subjects with Neck and Shoulder Pain: Analysis of A Blood Flow Volume and EMG Signals.
白井 康正
1
,
南野 光彦
1
Yasumasa Shirai
1
,
Mitsuhiko Nanno
1
1日本医科大学整形外科
1Department of Orthopedics, Nippon Medical School
キーワード:
頸肩痛
,
牽引
,
筋血流量
,
筋電図スペクトル
Keyword:
頸肩痛
,
牽引
,
筋血流量
,
筋電図スペクトル
pp.25-30
発行日 1995年1月10日
Published Date 1995/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107771
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はじめに
頸椎牽引は頸項肩部の疼痛やシビレ感の治療として,ヒポクラテスの時代から応用されている治療法である.しかし当然のことではあるが,治療効果に対しての科学的根拠は曖昧のまま牽引していたものであろうと考えられる.
頸椎牽引療法を科学的に体系づけたのはVolkman(1875)であると言われている.その後,Phelps(1894)が斜面台を用いた懸垂牽引を行い,Judovich(1952)1)が電動式頸椎間欠的牽引を開発し,一層の効果を報告している.
頸椎牽引の基礎的研究はColachis2),Jackson3)により体系づけられたが,これらの研究は主として解剖学的に椎間腔の拡大を云々している.
今回は頸椎骨の周囲の軟部組織に主眼を置いて生理学的な検索を行った4).
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