Japanese
English
実践講座 リハビリテーション看護テクニック
3.急性心筋梗塞患者
Rehabilitation Nursing for the Patients with Acute Myocardial Infarction.
藤原 泰子
1
Yasuko Fujiwara
1
1東京都済生会中央病院
1Tokyo-to Saiseikai Central Hospital
キーワード:
急性心筋梗塞
,
リハビリテーション・プログラム
,
退院指導
Keyword:
急性心筋梗塞
,
リハビリテーション・プログラム
,
退院指導
pp.785-791
発行日 1994年9月10日
Published Date 1994/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107694
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
最近の医療技術の発展,薬剤の開発,集中治療室の充実などにより,心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患の急性期の救命率が画期的に改善した.
しかしながら,この疾患はその発症が急激であり,もし一命を取り留めたとしても,その後に残る心機能低下により日常生活の制限を強いられたり,再発作,心不全などの発生におびえ,精神的に不安定になりやすく,スムーズに社会復帰できない人が多い.
そこで,これらの患者に対するリハビリテーションの必要性,期待が高まり,その役割が看護婦にも求められ始めている.
わが国における心臓病,特に虚血性心疾患のリハビリテーションについては,昭和58年(1983年)に厚生省から4週間の「急性心筋梗塞のリハビリテーション・プログラム」が発表された頃から関心が高まり,その後各施設で3週間,2週間,1週間などのリハビリテーション・プログラムが作られるようになってきた.
心筋梗塞のリハビリテーションについては,急性期(入院から退院まで),回復期(退院から社会復帰まで),維持期(生涯にわたる快適な生活を維持していく)の3期に分けて考えられている1).
今回は,東京都済生会中央病院における急性心筋梗塞(acute myocardial infarction:AMI)の急性期のリハビリテーション看護の実際について紹介する.
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.