Japanese
English
総説
随意運動のメカニズムと失行
Mechanisms of Voluntary Movements and Apraxia.
川平 和美
1
,
田中 信行
1
Kazumi Kawahira
1
,
Nobuyuki Tanaka
1
1鹿児島大学医学部リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation and Physical Medicine, Faculty of Medicine, Kagoshima University
キーワード:
失行
,
随意運動
Keyword:
失行
,
随意運動
pp.491-496
発行日 1994年6月10日
Published Date 1994/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107629
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
近年のMRIやPET等の診断機器の発達と普及は,ヒトにおける情報処理や機能局在,可塑性に関する考え方を飛躍的に発展させたが,ヒトでの侵襲を伴う研究は脳腫瘍摘除など治療を兼ねたものだけに限られるため,動物で得られる基礎的な知見は臨床家にとっても貴重なものである.
随意運動は,図1のように,階層的な機構で行われているが1),随意運動発現までのメカニズムを猿での知見を紹介しながら簡単に説明し,それに基づいていくつかの失行のメカニズムについて考えてみたい.
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.