Japanese
English
シンポジウム 機能的電気刺激(FES)の基礎と臨床
随意運動調節における抑制の役割
The Role of Inhibition to Human Motor Control
田中 勵作
1
Reisaku Tanaka
1
1東京都神経科学総合病院研究所・病態神経生理学部門
1Department of Neurobiology, Tokyo Metropolitan Institute for Neurosciences
キーワード:
随意運動
,
voluntary movement
,
相反性抑制
,
reciprocal inhibition
,
Ia抑制回路
,
Ia inhibitory pathway
,
H反射
,
H-reflex
Keyword:
随意運動
,
voluntary movement
,
相反性抑制
,
reciprocal inhibition
,
Ia抑制回路
,
Ia inhibitory pathway
,
H反射
,
H-reflex
pp.1049-1055
発行日 1990年9月25日
Published Date 1990/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900184
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抄録:最初に,随意運動の発動と平滑な実行に適度な抑制(相反性抑制)の存在が重要であることを,痙縮患者の足背屈運動を例にとって示した.次いで,このような抑制に関わる脊髄内神経機構として最も簡単な構成を持つIa抑制機構を取り上げ,その概要を動物実験で得られた成果をもとに解説し,その構造から考えられる相反性抑制の駆動様式について論じた.そして最後に,健康人が実際に行う足関節の屈伸運動を対象に得られた私たちの研究成果の一部を紹介しながら,ヒトにおいて相反性抑制が運動開始に伴ってどのように発動されるかを解説した.
Copyright © 1990, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.