Japanese
English
特集 脳卒中リハビリテーションにおける合併症のマネージメント
糖尿病,高脂血症
Management of Diabetes Mellitus and Hyperlipidemia in Rehabilitation of Stroke.
石原 健造
1
Kenzo Ishihara
1
1兵庫県立総合リハビリテーションセンターリハビリテーション中央病院内科
1Department of Internal Medicine, Hyogo Rehabilitation Center
キーワード:
脳卒中
,
糖尿病
,
高脂血症
,
リハビリテーション
,
治療
Keyword:
脳卒中
,
糖尿病
,
高脂血症
,
リハビリテーション
,
治療
pp.1033-1038
発行日 1993年12月10日
Published Date 1993/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107503
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はじめに
脳卒中患者における糖尿病および高脂血症の合併はかなり多いといわれている.昭和63年以降,エネルギー摂取量に占める脂肪エネルギーの比率が引き続き25%を越え1),今後も食生活の欧米化がさらに進むことが予想され,これらの合併率はさらに増加するものと考えられる.最近の調査で,糖尿病有病率は40歳以上で10%以上あるいはそれを越える高い率であることが見いだされた2).高脂血症の有病率は不明であるが,Reavenら3)によって提唱されたインスリン抵抗・耐糖能異常・高インスリン血症・脂質代謝異常・高血圧を併せもつsyndrome Xや,Kaplanら4)によって提唱された上半身肥満・耐糖能異常・高中性脂肪(TG)血症・高血圧を合併するdeadly quartetがmultiple risk factor症候群として脳卒中をはじめとする動脈硬化性疾患の基盤として重要視されている.
今回1990年から2年間に兵庫県立総合リハビリテーションセンターを退院した脳卒中患者についての検討結果5)を踏まえ,脳卒中と両代謝異常の関連およびマネージメントについて述べる.
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