Japanese
English
特集 リハビリテーション医学における疫学
奇形および発達障害の疫学
Epidemiology of Malformation and Developmental Disorders.
竹下 研三
1
Kenzo Takeshita
1
1鳥取大学医学部附属脳幹性疾患研究施設脳神経小児科部門
1Research Institute of Neurological Sciences, Faculty of Medicine, Tottori University
キーワード:
奇形
,
発達障害
,
疫学
,
精神遅帯
Keyword:
奇形
,
発達障害
,
疫学
,
精神遅帯
pp.755-761
発行日 1993年9月10日
Published Date 1993/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107440
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
子どもの脳障害は,医学の進歩によりますます複雑となり,従来の脳性麻痺,精神遅滞,てんかんといった個々の疾患名では捉えられないような重複した症候を呈するようになってきた.今日よく使用される重複障害という言葉に代表される.ひとりの児が持っている障害はしばしば複数であり,かつ重症度においても複数の障害が同じ程度の内容を示し,単純な疾患診断では掌握しきれない.しかも,その原因が多く先天性であるため奇形の合併も少なくない.本項ではこのことを意識して奇形と脳障害として概説する.
Copyright © 1993, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.