巻頭言
リハビリテーション病棟の「緩衝作用」
古市 照人
1
1獨協医科大学リハビリテーション科学教室
pp.729
発行日 1993年9月10日
Published Date 1993/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107434
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平成5年3月31日,わが国で初めてリハビリテーション科学講座として開設された獨協医科大学リハビリテーション科の初代教授高橋勇先生が定年退任され,後任教授として東京大学リハビリテーション部講師の江藤文夫先生が迎えられた.高橋教授の教室に続いて次々と開講するかに思えたリハビリテーション科学講座は,その後20年間残念ながら期待されたほどは増えず,本邦初の講座で教授交代の時期を迎えることになった.高橋教授のご尽力で獨協医科大学リハビリテーション科には約1,000床の大学病院内に中央診療科として関連する各科のベッド以外に30床の専有ベッドを確保できている.これらの専有ベッドは診療上主治医としてアプローチすることの必要性などから約20年間維持されてきた.
しかし最近,これまでとは別の新たなニードがリハビリテーション科の専有ベッドに発生してきている.リハビリテーション専門病院の地域における必要性という観点とは別の教育研修病院クラスの院内にあるリハビリテーション病棟の必要性としてである.
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