Japanese
English
症例報告
先天性毛細血管拡張性大理石様皮膚の2例
Two cases of cutis marmorata telangiectatica congenita
小坂 素子
1
,
新見 やよい
1
,
川名 誠司
1
Motoko KOSAKA
1
,
Yayoi NIIMI
1
,
Seiji KAWANA
1
1日本医科大学皮膚科学教室
1Department of Dermatology,Nippon Medical School
キーワード:
先天性毛細血管拡張性大理石様皮膚
,
奇形
,
血管腫
Keyword:
先天性毛細血管拡張性大理石様皮膚
,
奇形
,
血管腫
pp.413-415
発行日 2005年4月1日
Published Date 2005/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100111
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要約
症例1:生後5日の女児.出生時より右頸部から右上肢にかけて毛細血管拡張を伴う網状の斑を認めた.皮疹は生後1か月より消退傾向を示した.合併症はない.症例2:生後1か月の女児.出生時より左上肢,左胸腹部,背部,両下肢に毛細血管拡張を伴う網状の斑を認めた.生後1週より心雑音を聴取したが,心電図,心エコーに異常はなく,生後3か月時には心雑音は消失した.他に合併症はない.皮疹は生後6か月より消退傾向を示した.先天性毛細血管拡張性大理石様皮膚の本邦報告80例について,合併症および皮疹の経過の点から検討したところ,35%に合併症を認め,皮疹は64%の症例で生後6か月までに消退傾向を示したことが明らかになった.
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