追悼
小島蓉子先生(日本女子大学教授・国際福祉・社会リハビリテーション)
pp.438
発行日 1993年5月10日
Published Date 1993/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107366
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平成5年3月16日,日本女子大学教授,小島蓉子先生(59歳)は急性心不全により死去されました.小島先生の業績は,教授,研究者,政府・民間機関への助言者,等々多岐にわたり,それぞれが素晴らしいものでした.なかでも社会リハビリテーションの概念を広めることに果たされた役割は非常に大きいものです.
小島先生は教育者として多くの学生に影響を与え,研究者としては,最近ではシステムアプローチやエコロジカルアプローチなどのアメリカの新しい理論の紹介をはじめ,周囲に常に新しい刺激を与え,また障害者の方々との関わりにおいても「国連障害者の十年」での先生のご活躍など,目を見張るものがありました.さらに国際障害者リハビリテーション協会社会委員会委員長をはじめ,国際社会事業学校連盟理事,日本政府代表代理として国連総会で活躍するなど,障害者福祉の向上に世界的な貢献をしました.昨年9月,ケニアのナイロビで行われた国際リハビリテーション世界会議総会では,それらの輝かしい業績と多大な貢献に対し,感謝状が渡されました.
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